穏やかな海は熟練した船乗りを育てない
穏やかな海は 熟練した船乗りを育てない
『アフリカのことわざ』
どれだけ長い時間船に乗っても、穏やかな海しか知らない船乗りは嵐の超え方を知らない。それは真理である。
そして常に穏やかな海などというものも存在しない。
風が流れ雲が生まれ、波は絶えず動いている。
科学技術が発展したと言われる現代でさえ、人は天候を操ることはできない。
熟練した船乗りが生まれるのはある意味必然だ。
そして船乗りに限った話ではなく、
生きると言うことは予測不能な出来事が必ず起きる。
危険をはらんだ命がけの航海が人生なのだ。
あなたの乗る舟を波が揺らし、風が吹き、雨が降って嵐が来るかもしれない。
でもそれを乗り越えた先に、また穏やかな海が必ず待っている。
そこにたどり着いたときは、きっと熟練した船乗りに一歩近づいているはずである。
波が穏やかなときは方角さえしっかりしていればうろたえることはなく、
天気が崩れたときに寝そべって目をつむっていてはいけない。
凪のときはゆっくりと休息をとり、
嵐のときには大いに動き回って命をつなぐために全力を尽くす。
動くべき時に動き、休むときは休む。そういう切り替えが大事なのだ。
#ことわざ #人生 #旅 #苦しい #大変 #しんどい