新しい「自分」を発見せよ
養老孟司『猫も老人も、役立たずでけっこう』
「発見」というのは「自分が変わる」ことに他ならない。
自分が変わった瞬間、世界も変わるんです。
新しいことを知ったとき、
今まで理解できなかったことがある日突然、ぱっと視界が開けるように理解できた時、
世界が変わって見えるものだ。
誰しもそういう経験をしたことがあるだろう。
……え?ない?
もしそうなら、本当はあんまり言いたくないんだけれど……
もったいない!
周りを見て、ちょっとでいいから考えてみよう。
「考える」んです、それは動画やテレビで「知る」のとは違う。
新聞やニュースにあるような社会問題についてじゃなくていいんです。
どうして夏になると暑くなるのか、とか。
雨はどうして降るんだろう、とか。
スマートフォンってどうして指だけで動かせるんだろう、とか。
WI-FIってなんで飛ぶの?とか。
そんな簡単なことでいいんです。ちょっと考えて、自分で予測を立ててみる。
それで、その仕組みを調べてみる。
人に聞いてもいいし、分解してもいいし、本を探してもいい。
もちろんグーグル先生で検索したって良い。
それでわかったときの、はっとした時の、あの楽しさ。
あの時、実は世界は何にも変わってないんです。
だってその仕組みは、あなたが調べる前、発見する前からそこに存在してるので、
世界は何も変わっていない。変わらずそこにある。
だけど、あなたはきっと変わっているはずだ。
もう知らなかった頃の自分には戻れない。
そう、発見とはいつも、自分自身の中の世界を変えるものなのだ。
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