船長だからといって船員であることを忘れるな
船長だからといって船員であることを忘れるな
『アフリカのことわざ』
リーダーにはたくさんの責任と仕事がある。
みんなをまとめる力がないといけないし、時には厳しい決断を下すこともあるだろう。
そして船長になったからには広い海で、みんなの命を預かるのだ。
その責任はとても重い。
しかし忘れてはいけないのは、その責任はメンバーがいてこそだということだ。
だれもいない海の真ん中でただ一人、ふんぞり返っているリーダーなんていないし、一人で旅をするなら誰かの命を預かる責任などない。あるのは自分の命のみ。
リーダーには必ずチームがある。
チームがなければリーダーはいないし、この広い海をたった一人で航海することなどできないのだ。
リーダーはリーダーである前に一人のメンバーである。
そう自覚すれば、果たすべき役割は椅子に座ってふんぞり返って威張ることではないことくらい、賢い人ならきっとわかるだろう。
船員のフォローをし、全体を見渡してチームがきちんと機能しているかを見守ることが重要な仕事の一つだ。
時に迷ったり苦しくなる時もあるかもしれない。
もしこの時リーダーが「オレはリーダーだ」と強い自覚があれば、迷いや悩みを誰にも言わないかもしれない。
それは果たしてチーム全員にとっていいことだろうか。
不安や懸念を知らなければ、対処することもできない。
もしこの時リーダーが「オレはメンバーの一人だ」と思っていれば、疑問や不安をメンバーと共有し、誰かから良い解決策をもらえるかもしれない。
誰が問題解決の案を出すかより、どうやってみんなで解決するかの方が大切であれば、後者のほうが良いリーダーだと感じる。
さて、君の周りのリーダーは、あるいはリーダである君は、どんなリーダーだろうか。
リーダーがどれだけ鼓舞しようと、もしも他に誰も乗っていない船の上で一人で漂流しているのなら、それは本当にリーダーと言えるだろうか。
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